日枝神社 様

「コロナで参拝が難しい時代こそ、ホームページでの情報発信が重要と気づかされました。どんな業界でも時流の変化に合わせて、新しいことを始めるのが大切だと思います」

日枝神社

権禰宜 内田博之 様(写真右)

江戸城の守護神として祀られ、長きにわたり江戸の町を見守ってきた「日枝神社」。日本三大祭に数えられる「山王祭」をはじめ、さまざまな由緒正しい祭事が多くの人々に親しまれています。Webサイトのリニューアルを2014年に展開し、その制作をフラットコードにお任せくださいました。2020年のコロナ禍以降は、新しい生活様式に合わせた情報発信に注力されています。フラットコードを選び続ける理由、厳しい状況の中でも前進する大切さなど、広報担当の内田博之様にお話を伺いました。

 Webサイトリニューアルの効果               

―2014年より「山王祭ホームページリニューアル」をフラットコードへご用命いただきましたが、きっかけはどのようなものでしたか?


私の前任者がとある会合で阿部社長と出会ったのがきっかけと聞いております。もともとホームページはあったのですが、参拝者に寄り添った情報を増やす必要性を感じていたこともあり、刷新に至ったそうです。

―山王祭はどのようなお祭りなのかお聞かせください。


毎年6月に行われるお祭りで、江戸三大祭の筆頭であり、また日本三大祭の一つにも数えられます。境内では江戸時代の伝統芸能にまつわるさまざまな催しが開かれ、日枝神社の中でも最も大きな行事となります。

この山王祭に付随する行事として「神幸祭」が隔年に開催されます。王朝装束を身にまとった氏子様など約500人が神輿や山車とともに、東京都心を練り歩くものでその迫力は圧巻です。

―コロナ禍により、山王祭や日枝神社にはどのような影響があったのでしょうか。


コロナが蔓延し始めた2020年の春はちょうど山王祭の直前でした。当初は開催したいという思いが強かったのですが、氏子の皆さんや地域の方々と話し合いを重ねた結果、中止に至りました。2020年は神幸祭が開催される年でもあり、密が心配される状況の中、実施は危険と判断されたためです。

神幸祭が開催されるのは2年に1度ということもあり、神様はもちろんのこと、楽しみにされていた方々には大変申し訳ない気持ちでした。歴史を振り返ってみると、神幸祭を開催しなかったのは火災や動乱、将軍が逝去されたとき等がありましたが、感染症のため中止されたのは初めてのことでした。

―コロナ禍を受け、情報発信の方法や考え方に変化はありましたか。


コロナ禍で迎えた初めての新年は初詣客が激減し、私が日枝神社に来て以来、見たことがないほどの閑散ぶりでした。1月7日からは緊急事態宣言が発令され、境内はますます静かになっていきました。参拝が難しい時代が来たと実感したとともに、ホームページで情報をわかりやすく発信することの重要性を再認識させられたわけです。

リニューアル後のトップ画面

―コロナ禍で行事が中止となる中、ホームページ更新についてどのような工夫をされたのですか?


阿部社長からのご提案で、山王祭に関するYouTube動画を導入しました。参拝したくてもできない方が神社の雰囲気を少しでも感じられるようにというアドバイスからです。おかげさまでホームページに臨場感が出たと思います。

それまでも短い動画は掲載していましたが、YouTubeに置き換えることで、臨場感が増したと思います。写真だけでは伝えきれないものが動画にあると気づかされました。またFacebookやTwitter、InstagramといったSNSも組み込みました。若い方々に日枝神社を知ってもらう良きツールになることを期待しています。

 ピンチをチャンスに

―フラットコードに本年も依頼しようと思ったのはどのような理由ですか?


実績が豊富であることはもちろん、サポートが大変丁寧なことですね。日枝神社と山王祭を熟知されているため安心して運営をお任せできること、また外部の視点を活かしたご提案をしていただけるのも大きな理由です。

―今後フラットコードに期待、要望することを教えてください。


どんどん新たなご提案を出していただきたいです。これまでにも阿部社長には内部の視点ではまず気づかなかった多くの事柄をご指摘いただき、それらがホームページの改良につながりました。引き続き、斬新なアイデアを期待しております。

―新型コロナウイルス以降の情報発信対策に悩む方々へ、アドバイスをお願いします。


「コロナだから…」と悲観するのではなく、まずは何ができるのかを考え、行動することが大事だと思います。コロナでさまざまな制限はありますが、悩みすぎずに新しいことに目を向けてみるのも良いかもしれません。

例えば、オンライン会議が普及したのはコロナがあったからでしょう。今でこそ当たり前となった便利なツールですが、コロナがなければおそらくこれほど世に浸透していないと思うのです。

山王祭は2022年も中止になりましたが、その状況でも氏子の皆さんにより町会の山車を使った催しが行われました。正式な山王祭ではなかったものの、「お祭りはやっぱりいいものですね」と多くの声を頂戴しました。お祭りの魅力を再認識できたのは前向きな姿勢でいたからに違いありません。

実は日枝神社ではコロナの影響により、ホームページの更新を必要最低限に留めるという話も一時ありました。ですが刷新に踏み切ったことで、新たな景色が見えてきたと感じますね。

―最後の質問になりますが、フラットコードにホームページ制作を委託しようか迷っている方々へのメッセージをお願いします。


フラットコードはサポートがきめ細かく信頼感もあり、安心してご依頼できる会社だと思います。また、限られた予算の範囲で優れたご提案を出していただけるので、初めてホームページの制作をお考えの方にもおすすめです。

PROFILE

日枝神社

滋賀県の日吉大社を本祠として、1478年に江戸城内に創建された日枝神社。江戸城の拡張を機に現在の地に再建された。都心のパワースポットとして有名であり、商売繁盛・良縁・家内安全などのご利益を求め毎年多くの参拝者が訪れている。
神使は、全国でも珍しいサル。狛犬(こまいぬ)ならぬ狛猿が境内に置かれている。

プロジェクトの概要

従来のWebサイトは、必要最低限の情報を掲載したシンプルな構成であったが、フラットコードとの出会いを機にリニューアルを決行。江戸三大祭りの1つである日枝神社「山王祭」のページにて、コンテンツ企画制作や運営をフラットコードに依頼した。
コロナ以降は、「YouTube動画やSNSの組み込み」など新しい生活様式に合わせた新たなチャレンジを実施。オンラインでもリアルな臨場感が伝わる魅力創出の場となった。

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