仮想通貨ビットコインの大手が取引停止のニュースを見ましたが、2つの大きなポイントがあると感じました。
1つはITのサービスに対する評価の難しさです。
ITの新しいサービスは、トレンドの移り変わりも早いため、「そのサービスがいま便利で面白いか?」のような現在の時間軸で評価される。
しかし、商用サービスであれば、「長らく安定して提供されているか?」というサービスの安定性と継続性も、当然ながら評価の対象となるべきです。
個人の財産に関わるサービスであれば、この安定性と継続性、ならびにセキュリティ面が最も注意を払われるべきですが、IT系のサービスだと何故かその部分での評価があまりされない印象です。
結果、新しいITのサービスに対する評価が、本質的なところから外れたものになってしまう懸念があると思います。
2つのポイントは、ITのサービスに関して人気が高まるとセキュリティリスクが低下するというジレンマです。
著名なサービスはハッキング等の攻撃対象になり、実際にハッキングされると評判が落ちるという負のサイクルです。
いずれにせよ、ちょっと便利だとか、ちょっと手数料が安いということばかりを評価するのは、これからはもはや時代にそぐわないという印象です。
サービスのリスクや競合との優劣なども総合的に判断できるような、ITサービスの本質を見る目が、今後さらに求められる時代になってきていると感じました。