明日は多くの会社が入学式を迎える日です。当社でも新卒の採用を考え、企業の合同説明会に昨年出展しました。
会社説明を学生の皆さんにしていると、どうしても思い出すのが、若いときの自分自身の新卒入社のことです。
わたしは東京都立大学建築工学科(現:首都大学東京)を卒業したため、建築関連のどこの会社に就職しようかと考えた結果、清水建設を選びました。
大きな仕事ができると思ったからです。
その後、清水建設を10年勤めてIT企業に転職し、そののち創業する訳ですが、いま振り返ってみると、大企業ならではの良いところは数多くあったと思います。
一番大きいことは、
誰もが知っている大企業の社員ということで得られた信頼感ではないでしょうか。
自分の実力やパーソナリティとは関係無く、名刺を出すと一瞬にして信頼されるというマジック。これを公私ともに色々な場面で経験しました。
日系の大企業に対する信頼感は、特にわれわれの親の世代では絶大なものがあります。
スーパーゼネコンに就職が決まったことで両親が喜んでいたことも記憶に新しいです。
その一方で、当然ながら大企業ならではの良くないところも、転職先を含め数多く経験しました。
一番大きいことは、
社内のコミュニケーションが良くない
ことに尽きるのではないのでしょうか。
そのようなことは、「細かい連絡が無い」とか「聞きづらく、聞いても満足な返答が無い」とか「部署間の連絡が悪い」という形で現れます。
また「相性の悪い上司・先輩・同僚がいる」という人間関係のこともあります。
このような姿はある程度の規模の企業では、決して珍しくないはずです。
逆に言えば当社を含め小さい会社が大手企業に採用活動で勝つためには、
徹底した社内のコミュニケーションが良さ
を模索しそれを魅力の前面に出すべきと考えます。
いうまでもなく小さい会社は、経営者の姿勢次第で社内コミュニケーションは良くも悪くもなる。
従業員が増える今年度はこの社内コミュニケーションについて今まで以上に真剣に取り組んでいきたいと考えています。