DX(デジタルトランスフォーメーション)をどのように中小企業は実践すべきか。
今回は、ホームページに掲載すべきコンテンツの1つである、DXについてお伝えしたいと思います。
まずDXが何か?と言うことに関しては経済産業省の下記のページが参考になるかと思いますのでご一読ください。
産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進(経済産業省公式サイト)
DXの定義は、上記ページのPDFリンク『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(本文)』の3ページ目に書かれています。
しかしながら、長い文章でわかりづらく、内容が大企業向けという印象です。
大企業の場合だと、長期ビジョンのロードマップ作成がまずありきで、そこから遡った各施策をまとめDXの全体像として紹介している事例が多々あります。
しかし中小企業の場合は逆に、直近の経営課題の解決というアプローチから入っていくべきと考えます。結果として、新しいビジネスモデルを実現するという進め方がベストではないでしょうか。
そう考えると中小企業の場合は、シンプルにDXを
最新のIT技術を活用して、競争力のある製品やサービスを生み出すこと
と定義して良いかと思います。
さて本題ですが、中小企業のDXの活用については次の3つが重要です。
- 経営トップが自ら率先して関わり、自社の経営に活かす
- 人が行っているサービスを自動化したり、オンライン化した製品・サービスを検討する
- 業務改革について新技術を活かすことを検討する
以下、各詳細についてお伝えします。
1.経営トップが自ら率先して関わり、自社の経営に活かす
先日お伝えしたSDGsと全く同じですが、DXとは経営上の改革です。そう考えると一部の部署や担当者に任せるのではなく、経営者が率先して取り組む姿勢がまずありきです。
経産省の後押しもあり、今はDXと言う言葉自体がインターネットでホットなキーワードです。
そのため会社がDXを意識して取り組んでいると言う姿勢を文章化してホームページにUPするだけでも、社内外そして検索エンジンの双方に影響を与えますので「まず宣言すること」が大事です。
2.人が行っているサービスを自動化したり、オンライン化した製品サービスを検討する
既存のサービスの自動化やオンライン化のプロセスにあたっては、言うまでもなく新しいITの技術が必要とされます。小さな事でもこれらの取り組むことで、DXの一歩が踏み出せます。
ちなみに、活用する技術キーワードとしては、身近なところだと
- AI
- RPA
- IoT
- エッジ・コンピューティング/MEC
- 5G
- XR
- ロボット/ドローン
- 非対面/リモート
などなど。
コロナ禍にある昨今、特に非対面化や自動化、省力化、オンライン化を進めるものが時代に沿う例かと思います。
3.業務改革について新技術を活かすことを検討する
ゼロから新しいビジネスモデルを創り上げるのはハードルが高いのですが、既存の製品・サービスを新技術を用いて刷新することは、現場にヒントが転がっているはずです。
また自社のレガシーな業務のあり方や、旧態依然なシステムを刷新することを通して、新しいビジネスモデルのヒントを得ることも珍しくはありません。
どちらも共通するのは「業務改革」。社内外の業務について新技術を活用して新しい姿を目指すこと自体が、紛れもないDXのアプローチと考えます。
ちなみに、中小企業が取り組むDX(デジタル・トランスフォーメーション)の取り組みはSDGsの下記の目標とも連動します。
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- つくる責任つかう責任
そのため中小企業が積極的に取り組む内容として検討し、企画の段階からホームページで積極的に情報発信することが何より重要と考えます。