新年のブログでは2022年の新しいスタートに向けて、当社、すなわち代表の阿部が考えていることを、記したいと思います。
コロナ禍をはじめとして経営環境の激変の中で、いずれも強く意識していきたいことです。
1. 二者択一ではなくハイブリッド(両立)で
経営においてハイブリッドという言葉が使われる場面は、対面営業とインサイドセールス、属人化と標準化、オフィス出社とテレワークなど、正反対のものをうまく両立させている事業展開でしょう。特にコロナ禍におけるニューノーマルな生活様式は、このようなハイブリッドを後押ししています。
しかし、もっと大事なハイブリッドの例として、創業20年で従業員5万人の急成長を遂げた「セールスフォース・ドットコム」の創業者・マーク ベニオフ氏による『トレイルブレイザー: 企業が本気で社会を変える10の思考』(東洋経済新報社)では次のような記述があります。(p7よりの抜粋)
成長か社会貢献か、利益創出か公益か、イノベーションか世界をより良い場所にするためかという二項対立では、それぞれのミッションをもはや捉えきれなくなっているのだ。
必要なのは、両立させることである。善き行いと成功は単なる競争優位ではなく、ビジネス上の必須要素になりつつある。
また鎌倉投信の取締役・新井和宏氏による『持続可能な資本主義』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)でも次のように書かれています。(p6よりの抜粋)
鎌倉投信が投資判断をするのは「いい会社」のみ。「いい会社」とは「これからの社会に必要とされる会社」、「経済性と社会性を両立している会社」を指します。利益さえ出ればいいと割り切るのではなく、社員、取引先、地域、ひいては社会全体にどう貢献できるかをいつも考えている。
営業・マーケティングや社内管理だけではなく、このように社会に向けたアクションも含め、あらゆる分野でハイブリッドの経営が求められる時代ということを意識し、実践していこうと考えています。
2. クラウド活用によるBX(ビジネス変革)
各種クラウドサービスの進化はめざましく、使い倒すことにより社内工数の大幅な削減と、新しい案件の創出につながることは、当社の昨年の実績から実感しています。
今後の経営環境を考えるに、少子化や人材の流動化にともない人手不足が続くことは間違いがない。であればそれを前提に、クラウド活用によるBXで道を切り開いていくべきかと。なお、ここでいうクラウドはCRMをはじめとしてAIの技術を駆使しているサービスが大半なので、AIの活用とも言い換えることができます。
3. 行動を変えていくこと
いまは経営の判断材料となる各種の情報において、社長がどれだけ感度が高いかが問われる時代と思います。変化の激しいIT業界であればなおさらです。
そのためには公私ともに広い実体験を通して知見を深め、そして巷に溢れかえっている情報の真偽を見分ける力を高めることが必要と考えます。そのことが結果としてクライアントに最善の情報を届けることにもつながるはずです。
スタートは小さくても行動を変えることにより習慣も変える。2022年も新しいことに積極的に取り組む年にしていきたいと思います。
こちらは正月に行った山梨県の旧甲州街道・鳥沢宿の風景です。普段見慣れない風景とともに、ぶらぶら歩いていると色々やりたいことやアイデアも浮かんできました。
本文中で紹介した本はこちら↓