先週、三重県に出張した際に、なかなか予約が取れないことで有名な近鉄特急「しまかぜ」に乗ることができました。
「しまかぜ」は外見からしてかっこ良いです。
運転席まわりがガラス張りで視界を広く取っているため、先頭車両からの眺めは抜群です。実に開放感があります。
食堂車の雰囲気もモダンな感じで
楽しげです。
乗車にあたっては特急料金の他に、別料金がかかるので、JRでいうところのグリーン車、その上のグランクラスの位置づけだと思うのですが、全てにおいてそれよりも上との印象です。
座席はなんとマッサージチェアが。
「しまかぜ」の様々なサービス紹介の機内パンフレット・・・しまかぜ取説書といったら良いのでしょうか、これも読んでいるだけで楽しいです。
車内からのみ接続できる専用ホームページ「しまかぜチャンネル」があり、運転席からの眺めをスマホで見ることもできます。
ちょっと話しは飛ぶのですが、列車の旅と車の旅と最も大きな違いは、乗る側としては安全運転を全く気にしなくて済むところでしょう。
当たり前ですが、列車は自分が運転する訳ではありません。そのためお酒を飲もうが徹夜だろうが、まわりに迷惑をかけない限りで好きなコンディションで乗り、乗車中も寝たりご飯を食べたり好き勝手なことができます。
この「安全運転」からの開放は大きい。どんな良い車に乗ったにせよ、安全運転を第一に求められる限りでは、この「しまかぜ」以上の快適性は実現しないはずです。
しかし逆に言えば、車のAIによる自動運転が完成品となった暁には、安全運転からの呪縛から解放される瞬間。
運転すら必要となくなった車は電車のコパートメントのような環境になり、自動車版「しまかぜ」のようなものが出現するのでは?と期待もしています。
ともあれこの「しまかぜ」は素晴らしかったので、また乗ってみたいです。