先日のGWは、ことし平成30年4月28日に新しくオープンした「星野リゾート OMO7 旭川」に宿泊して楽しい時間を過ごすことが出来ました。
こちらでは、競争の激しい今日の観光施設がどのようなことを訴求していけば良いのかヒントがあると感じたので、このブログで記したいと思います。
ちなみにこのホテルは旧・旭川グランドホテルのリニューアルとのことで、外見は以前とは大きく変わらないようです。
その一方、インテリアはエントランスを抜けたところにある白樺のオブジェを皮切りに、雰囲気やコンセプトが大きく変わっている印象です。
ホテル名に使われている「OMO」の文字がカフェの内装でも使われています。
また徒歩500歩圏内のおすすめスポットの地図があります。
この地図は宿泊者限定で周辺ガイドの形でも配布されています。
フロントでコンシェルジュのスタッフが作成した手製の地図を配布することは珍しくないと思うのですが、このようなきっちりしたものは初めてです。
しかし何より印象的だったのは、ホテルのスタッフが自らご近所レンジャーとして街の魅力をガイドするオプションツアーが用意されていて、コースによっては地元グルメの場にまで同席してくれること。
このご近所レンジャーによるオプションツアーは無料のものを含め5プランあり、わたしは路地裏グルメを探索するコースを申し込みました。
どこを案内されたのか、どういうコースだったかの詳細はネタバレになってしまい、これから申し込む方の興味を削いでしまうので割愛します。
ただ地元の人でしか知らないような路地裏の探検、そして旭川出身のホテルスタッフさんから直接、飲食の場でじっくり旭川の話しを聞くことは、通常では仲々得られない経験。莫大な価値があると感じました。
最近良く言われるマーケティング手法として
モノ(商品)からコト(体験)へ、コト(体験)からヒトへ
ということが語られます。
ここでいう「ヒト」は通常、高いコミュニケーション能力もしくは専門スキルを持つ類いまれな人材で、共感と応援を得る対象として語られることが多いと思います。
その一方で、このツアーにおける「ヒト」は、身近に感じられる友達のようなホテルのスタッフの方。
だからこそ等身大で旭川の楽しみ方やホテルの魅力を語ってくれて、リラックスできて楽しめる。
友達というコンセプトを前面に出して、今までには無いサービスの最前線にアサインしているところが新しい切り口・・・他の宿泊施設には無い大きな魅力と感じました。
ともあれ星野リゾートさんにはまたの機会にぜひ訪問したいと思います。