食べログをはじめとする大手の評価メディアにおけるやらせ投稿の事件が、世の中を賑わせています。
意図的な良いレビューを評価サイトに書き込むことによって、その店舗や商品・サービスについて、インターネット上に実際以上の良い評判を伝えるというものです。
いわゆるステルスマーケティングという手法です。
この件に関して、専門家として色々意見を求められることが多いので、このブログで自分の意見をお伝えしようと思います。
●結論
無名ではあるが、実名で情報発信している個人のネット上のコンテンツが、既にブランディングされた大規模な評価サイトと互角に戦える世の中になっていく。
●そう考えた訳
1. ステルスマーケティング自体は、評価サイトの投稿ポリシーとモラル双方に違反することなので、決して許されることではない。
2. しかしながら、このようなサービスを提供する業者は必ず運営側の目をかいくぐって存在しつづけると予想される。所詮いたちごっこ。
3. そのためユーザー自身も有名レビューサイトだからといって、情報を鵜呑みにするのではなく、情報を判断する冷徹な目を持つことが求められる。
4. また今までは大手のサイトが評価サイトとして確固たる地位を築いていたが、このようなステルスマーケティングが発生することを考えると、その地位も危うい。
5. その一方で、無名の個人による、自身の意見だけをコンテンツとしているブログは、このような情報操作が入る余地が極めてすくなく、結果として情報ソースとして価値が高まる。
6. ここで無名の個人というのがポイントで、著名人だったら、所属している事務所や関わっている広告クライアント、著名人同士の関係者の意向が入らない訳がない。
実名で記事を書く無名の個人であれば、発言に責任を負うことと、自身のブランディングを下げることに対しての強い拒否感があるので、発信する情報が信頼性とともに価値が高まる傾向が強い。
いずれにせよ、インターネットの世界では、個人でも互角に大手と勝負できるフィールドが多数ある。
そのフィールドがどんどん広がっている印象を受けます。