中小企業のテレワークの導入プロセスについて(オンライン会議編)

中小企業のテレワークの導入プロセスについて、前回の記事ではクラウドストレージについて書きました。

今回はオンライン会議の導入についてです。対面の社内会議や打ち合わせが難しい現状、オンライン会議の開催・参加ニーズが高まっています。

その準備なのですが、まず何はともあれPCに接続して映像と声を拾ってくれるウェブカメラの手配です。

ノートPCの場合はウェブカメラが備わっていることがあるのですが、デスクトップPCでは、外付けのウェブカメラが必要です。

USBに接続して使う小型タイプのもので十分なのですが、

 

現在、この手の製品がとにかく品薄で入手が難しい。

なので社内でどう進めるかの検討は後回しにして、まず必要な数のウェブカメラを揃えることが最優先です。

ハードが揃ったら、次はアプリの準備なのですが、オンライン会議のアプリはどれを使ったら良いのか悩んでいる方も多いと思います。

ぱっと思い浮かぶのはZoom、Google Meet、Skype for Business または Microsoft Teamsですが、参加人数の上限も含め、それぞれ日進月歩の勢いで仕様が激変しています。下記の情報は2020/4/24時点ですので、最新の情報は各サービスの公式サイトでチェックしてください。

 zoomlogo googlemeet  Skype for Business または Microsoft Teams
 備考 セキュリティへの懸念により最近アップデートが頻繁に行わている。参加者はZoomアカウントの事前取得が不要(主催者は必要)。無料版グループミーティングは40分の時間制限あり。  Gmailの画面上に会議開催ならびに参加メニューが新しく表示されるようになりG Suiteとの連携がさらに強まった。以前はZoomに劣っていた動画のクオリティも向上。  組織が契約している際は、Outlookのメニュー上に表示。ちなみにSkype for Businessはつい先日、2021年7月にサービス終了を発表。

Zoomは話題となったエンド・ツー・エンド(E2E)の暗号化問題は現在まだ未対応の模様ですが、そこまで高度なセキュリティを求められるオンライン会議はそうそう無いと思います。

ただZoom無料版は時間制限があるため、G Suiteを利用している方であれば、追加の費用なしで使用できるGoogle Meetの活用が、まず第一候補かと思います。

つい先日、Gmailのサイドメニュー上にもGoogle Meetの「会議を開始」「会議に参加」メニューが出て、とても使いやすくなりました。

meet

しかし、2020年5月上旬時点では、当社の環境ではZoomの動画・音声クオリティよりは若干劣っている印象です。特にGoogle Meetを使って主催者として相手を招待した際に、相手の音声がこもることが多々あります。(※招待した相手側の音声状況は問題ない)

技術面では各社が切磋琢磨しているので、ほぼ差は無くなっていくと思われますが、大事なポイントとして急な障害でZoomやGoogle Meetが使えない場合に備えて、複数のオンライン会議システムのアカウントを取得していくのが良いと思います。

いずれにせよビジネスで活用する前に、まずはテスト的にオンライン飲み会などプライベートで使ってみた後に、ビジネスで導入する流れが良いかと思います。

オンライン飲み会についてはこちらのブログ過去記事に体験談も載っていますのでよろしければご参照下さい。
オンライン飲み会をやってみた感想