GmailサービスにおけるAI事例

Gmailサービスにおいて、どのようにAIが使われているかをご紹介します。

まず、真っ先に思い浮かぶのは迷惑メールのフィルタリング機能です。

文面、添付ファイル、送信メールサーバー情報などの総合判断なのでしょう。ウィルスメールやスパムを自動で「迷惑メール」のフォルダに振り分けてくれます。

AmazonやAppleを装った危険な「なりすましメール」は実に良く受信するのですが、そのようなメールが、ものの見事に受信トレイには配信されず、迷惑メールフォルダーのみに格納されます。

AIがセキュリティに活用されている事例としては、このGmailの迷惑メール処理が代表格でしょう。

それ以外のAI事例としては、Googleの判断で重要と思われるメールにマークが付くことです。

これもまたテキストマイニングなどの技術とともに文面をAIが判断して、黄色い重要マークを付けてくれます。見落としが無くなり便利です。

またこちらのメールは「重要」の受信トレイに自動で格納されますので、「重要」メールのみ一発で閲覧することができます。
importance

また文面により、

 

通常メールでもSNS関連や営業メールなどは「ソーシャル」や「プロモーション」のカテゴリーに自動で分類され、タブを切り替えることにより、各ジャンルのメールを一括管理することができます。
category

例えば添付ファイルを送信する旨の本文にも関わらず、添付ファイルが無い場合は

Gmail
ファイルが添付されていないようです。

メッセージに「添付いたします」と書かれていますが、ファイルが添付されていません。
このまま送信しますか?

とアラートを出してくれます。

wgmail%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%88

 

また、Googleの判断で大事と思われるメールの返信を忘れていると、オレンジ色でこんなアラートを出してくれます。

5日前に受信しました。返信しますか?

 

return

アラートといえば、極めつけはこれ。
一見もっともらしい、良く利用するサイトからの成りすましメールを、これもAIの技術を駆使して偽物と見抜き、警告を出してくれます。

警告度のレベルにより、色分けもされています。

注意喚起としては、

株式会社フラットコード メール では、このメールが本当に mobilegens-account.com から送信されたものであることを確認できませんでした。メールに含まれるリンクのクリックや添付ファイルのダウンロード、または返信に個人情報を記載することは避けてください。

というメッセージとともに、黄色のバナーによる表示がされます。

alarty

警告としては、

このメールにはご注意ください
個人情報を不正入手するために使用された不審なリンクが含まれています。リンクをクリックしたり、返信に個人情報を記載したりしないでください。

というメッセージとともに、赤色のバナーによる表示がされます。

alart

先日もサイバー攻撃を受けた大手マスコミからの個人情報の流出が話題になりましたが、ターゲットを絞ってサイバー攻撃を仕掛ける「標的型攻撃」は、メールを利用して行われることが多いです。

そのメールに関して、添付ファイルだけではなくリンク先についても同様にAIを使ってセキュリティの評価がなされることが、何よりわれわれ利用者のメリットと感じています。

またG SuiteのAI事例として思いついたものがあれば、追記していきます。