草間彌生展「わが永遠の魂」が国立新美術館で開催していて、先週末に足を運んできました。
この展覧会は楽しみ方にコツがあります。
きょうのブログでは、それをお伝えするとともに、情報発信の在り方についてこの展覧会から学んだことをお伝えしたいと思います。
まず展示会場を入ったところで絶対に申し込んでもらいたいのが
音声ガイドです。
費用は確か550円別途かかるのですが、これがあるのと無いのとでは大違い。
まさにこの音声ガイドについての考察が今日のブログのテーマです。
この音声ガイドのメニューを見てみると、通常あまり馴染みの無い音声があることに気付きます。
それはアーティストである草間彌生氏本人による、メッセージ、詩の朗読、そしてハイライトとなるべき歌です。
この展覧会はビジュアル面でも言わずもがな強烈なのですが、そこに草間彌生氏の肉声が合わさることにより、自分の内面にも草間ワールドが広がっていきます。
『本当に伝えたいことがあれば五感に訴えるべき』とは、いろいろなところで良く聞く台詞です。
しかし実践している人はどれくらいいるのでしょうか?五感は無理にしても、視覚以外の組み合わせを考えるだけでも、かなりのバリエーションになることに気付かされます。
こう考えると、この「わが永遠の魂」展は、われわれが普段取り組む表現手法において、まだまだ多様な可能性があることを伝えていると思います。
そして何より、表現者自身の情報開示がいかに重要か伝えていると感じました。
草間彌生展「わが永遠の魂」は2017年の5月22日まで開催のようですので、ぜひ足を運んでみてください。