北海道の空知エリア、美唄でのワーケーションの報告です。
前回のブログでは、経営者こそワーケーションを取り組むべきだと言うことをお伝えしました。
普段なじみのない全く新しい環境に身を置くことにより、はじめて得られる発想、そしてアイデアが生まれると思うからです。
そのような視点で、今回のワーケーションでは、当社の普段の勤務地である東京とは全く違った環境である北海道の空知エリアを選びました。
ワーケーションにおけるテレワークの実施場所ですが、美唄には「美唄ハイテクセンター」という公的な施設があります。
ちなみにこちらの施設は「空知ワーケーションガイドブック」で知りました。
今回、美唄に行くにあたって、この施設の問い合わせ先として紹介されている美唄市経済部経済観光課に事前に連絡を取りました。
見学とともに、スポットで「美唄ハイテクセンター」の利用をさせていただくことになりました。
こちらの施設は遠くからでも外観は目立ち、国道からすぐたどり着くことができます。
プライベートのオフィスエリアでは休憩スペースがあることが印象的でした。短期間の企業のプロジェクト利用スペースとしても良い印象です。
共用エリアは広々としています。当日の利用申請を事前に手配していただので、こちらで早速たまったメールの処理と、短いオンライン会議をします。
Wi-Fiもあるので通話もスムーズです。
ワーケーションの趣旨としては、テレワークによる業務に加え、地元の観光やアクティビティも同時に楽しむことが必要です。
美唄は炭鉱の産業遺産が有名ですので、「炭鉱メモリアル森林公園」にまず足を伸ばしました。
エリアはこんな感じです。
この後にやはり同じく炭鉱作業である三菱鉱業美唄鉄道線の旧東明駅に行きました。
駅舎の裏には当時のSLも展示されており、車内の機関室にも入ることができます。
また屯田兵小屋も見学しました。
これらの炭鉱遺産の見学を通してはいろいろ考えさせられました。当時の国の基幹産業を支えた炭鉱が、その後、衰退して閉山となる姿を誰が予想したでしょうか。
今、ブームとなっているITもひょっとして現在がピークでこれから緩やかな衰退に向かうのかもしれない。また来年・再来年にもそれにとって代わるものが現れるのかもしれない。そのような未来の姿を、見学を通してぼんやりと感じました。
DXに代表されるように、今日あらゆる業界で改革と変革の取り組みは必須でしょう。またそれ無くして自社そして産業の繁栄はありえない。衰退した石炭産業の姿から今後の経営計画におけるDXの必要性を強く感じました。
それにしても新しい体験の重要性を痛感します。今回の炭鉱遺産を訪問せず、東京のいつもの都心のオフィスの中で閉じこもったままだったら、自社の将来について、これだけリアルにイメージする事は決して出来なかったでしょう。それは断言できます。
ワーケーションは「日常業務のリモートワーク」+「余暇を楽しむ」というスタイルも良いと思います。
しかし非日常の観光・アクティビティーにより、全く新しい発想や気づきを得られることを思い起こすと、特に経営者の場合、自社の経営ビジョンを考えるなどのワンランク上のワーケーション活用が実現できると思います。