今日のブログも前回に引き続き、中小企業のホームページの企画の話しです。
経営者が自社ホームページのリニューアルを考える際に、社長メッセージの掲載は必須と前回のブログに掲載しました。
(参考記事)中小企業のホームページにおいて社長メッセージは何を書けば良いのか
では採用力強化や新規客獲得、また企業イメージUPをめざすホームページを企画する場合、社長メッセージページ以外にどのようなページを作成したら良いのでしょうか?
それを考えるのに重要なこととして、
「自社の強み」は何かということを、まず洗い出し検討することが重要です。
自社の提供する商品やサービスが、うちの会社しか無いというオンリーワンのビジネスを展開している方も、もちろんいらっしゃるかと思います。
しかしながら、専門分野は微妙違うけど、同業が山ほどいるんだよね、という会社の方も珍しくないと思います。
実際はこのような会社の方が多いのではないのでしょうか。
そのような競合が多いビジネスを展開する企業のホームページを見た際に、お客様が最も知りたいこととして、「では競合とどこが違うの」ということです。
その競合との違いを浮き彫りにさせるのが、「自社の強み」です。
「自社の強み」の見つけ方
ここでは「自社の強み」を経営者自身がどのように見つけていくか、今までの経験から有効だった手法をお伝えします。
◆既存のお客様に聞く
「今後の事業展開の参考にしたいので、ぶっちゃけウチにご用命頂いた理由は何ですか?」
既存のお客様にこのような質問を投げかけて見てください。予想される返答とともに意外なことも言ってくれるはずです。
この意外な返答がジョハリの窓でいうところの「盲点の窓」。多くの気づきを与えてくれる、とても重要なお客様の声です。
自分の背中は自分では見ることはできません。自分のことは自分が一番良く分かっていると思っている経営者こそ、まず既存顧客に自社を選んでくれた理由を聞いてみることをおすすめします。
◆強みを会社自身、サービス・商品、サポート体制など、様々な分野で考える
社歴が長い、特許を持っているなど、会社自身に強みがある場合は、数多くの項目が列挙できるかと思います。
しかしながら、出来たばかりの会社などは、書けることも少ないことがままあるかと思います。
そのような際は、サービス自体にフォーカスするのが最良です。
例えば他社が1週間かかる試作品の納品が、3日でできるという例か、これにあたります。
また他社がメール問い合わせ体温のみに対し、自社が電話問い合わせ対応も行うなどもサポート分野における強みの例です。
◆経営者自身の強みを書く
会社自身やサービス・商品、サポート体制の強みが、「自社の強み」がなかなか挙げられない場合もあるかと思います。
社歴が浅かったり、実績が少ないなどの理由が多いと思います。
そのような場合はどうしたら良いのかと質問を頂くことは多いです。
その際にお答えしているのが「経営者やサービス提供している社員自身の強み」を挙げるということです。
例えば、前職では接客をしていたので、いまの業務用の機器販売についてもお客様のご要望を詳しくヒアリングする提案ができるとかいう紹介です。
人の経験や長所は、他と比較のしようがないので、オンリーワンを際立たせるには特に有効です。また共感を得ることも比較的容易でしょう。
この「人の強み」は経営者の熱い情熱や事業に対する想いを語った文章の形でも、表現することができます。
その意味でも、前回の記事で語った経営者メッセージの文章は、単なる挨拶文を超えた、会社のビジョンや方向性、そして会社の強みを表現する大事な紹介文となるべきです。
会社の強みの洗い出しと社長メッセージはセットで考えるととても良いと考えます。