『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んだ印象

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んで見ました。

内容を語る前に、とにかく書名が素晴らしいと感じました。

読者ターゲットが、学生や心理学に興味を持っている相手ではなく、広い層を意識したからこそ生まれた「売れる」タイトルでしょう。

この本は、書評でも賛否両論盛り上がっているように、人によってとらえ方が全く違うと思います。

トラウマを明確に否定するなど、同感しづらいところがあるのも事実です。

他者からの期待に応えることも、この本では否定しているのですが、いったい我々ビジネスマンがクライアントや上司の期待に応えなかったら何が残るのでしょうか。

期待に応えるのではなく、期待を超えることをめざさないと将来は無いと言い切りたいと思います

ところで書籍で書かれていることとは離れるのですが、読んで感じたこととして、強く思ったことが2つあります。

ひとつは

現実を冷徹に見ることの重要性

です。

特に経営者としては、現実にフィルターをかけて見てしまっていると致命的です。

現状把握が正確にできていないなら、戦略そのものが大きく外れることは自明でしょう。

もう1つは、経営者や会社そのものが、大きく成長した将来ではなく、いまの瞬間から幸せになることの重要性です。

自らが幸せではないのに、クライアントや社会を幸せにするのは難しい。

ともあれ今年は、

  • 自分で考える
  • 人に会う
  • 本を読む
  • 出かける
  • 新しい経験をする

を大事にしていきたいと思っています。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え