検索より、探索。FUN!TOKYO!(JR東日本のキャンペーン)事例

最近、いろいろなところでJR東日本のキャンペーン「検索より、探索。FUN!TOKYO!」を目にするようになりました。

具体的には、山手線車内のモニターや、駅のポスター、つり革広告などです。

週末も山手線で、次のようなつり革広告を目にしました。
JRE

書かれている文章が、実に時代の空気をすくい上げていてうまいなー・・・と書いたところで、その「時代の空気」とは何だろうと自問自答する中で、次のようなことがポイントなのではと思いました。

それは

ひとつは、いわゆる「デジタル・デトックス」というIT絶ちへの渇望。

われわれの日常が公私ともに、あまりにITに依存し過ぎてしまって疲れるため、ITをあるタイミングでスパッと絶ってみたいという、心の奥底にひっそりと持つ願望。

これはソーシャル疲れなどという言葉でも、良く語られるテーマです。

もうひとつは、「効率的な行動が全てではない」という考え方のリマインド。

ITがもたらした大きな恩恵として、様々な分野において多大な効率化をもたらしたことが挙げられます。

もちろんそれは素晴らしいことですし、その効率化の一部をサポートするのが弊社サービスなので、否定する気は全くありません。

しかし一見ムダと思える行動が、実は豊かな実りを生むことも事実。
卑近な例だと、メールで済ませられるところを、わざわざ会いに行って良かったと思う経験は、誰にもあるかと思います。

人に対してのコミュニケーションや、自身の経験を膨らます一見ムダと思える行動の量は、経営者としての人間的な魅力に直結しているのでは?とも感じています。

それに加えて、会社の売上げに対しても、間接的そして直接的に関係していると言ったら言い過ぎでしょうか?

ともあれ人に対しては、絆を作るための時間や労力のコストは絶対に必要です。

効率化で失ったものを思い起こすことを含め、常識と思っていた日常の行動を、このキャンペーンをキッカケに振り返ってみるのも良さそうです。