ペルソナは不要。ただ実在の人物をイメージする。

マーケティングのセミナーに行くと、ターゲットユーザーを設定する話を必ず聞くと思います。

そこで語られるのが、多くの場合

ペルソナを設定しましょう。

ということです。

ペルソナとは、「40代の男性で高校生と中学生の子供と奥さんの4人暮らしで、金属加工の製造業の生産管理部長で、企業規模は・・・・」という詳細な人物像を描き、ターゲット像を明確にする手法です。

これが有効なマーケティングの手法になる場合というのは、往々にしてBtoC、いわゆる一般消費者向けのマーケティングでユーザー母数が圧倒的多数のケースなのではと考えます。

BtoB、すなわち法人向けのターゲット像の明確化の手法は、ペルソナとは違う、もうちょっと良いやり方があると思っています。

それは、

いま取り引きをいただいている、○○株式会社の○○部長

というような、具体的な人物像を設定してしまうことです。

この人物像としてふさわしいのが、自社また自分にとって最上級のおもてなしをしたいと思うようなクライアントです。

実在して今取り引きをしている訳なので、当然ながら明確にターゲット像をイメージできます。

そしてその企業の特徴を考えていくと、どのような提案やサービスが喜ばれてるのか、より具体的に見えてきます。

そしてそのようなユーザーがどこに集まっているのか、またどのようにすればリーチできるのか、考えるようになると思います。

そして自社のマーケティング・営業戦略がさらに洗練されたものになってくる・・・・

このようなサイクルになれば、しめたものです。

理想的な実在するクライアント像をイメージして、マーケティング・営業戦略を含む経営戦略を今一度見直すタイミングとして、この年度末は次期に向けて良いタイミングです。

この週末の空いた時間に、そのようなターゲット像を今一度、考えてみることをおすすめします。