「ホームページを通して牧師がどんな人物かを知っていただければ、親近感が感じられ気軽に教会に来ていただけるのでは。実際にホームページを見て教会に足を運ばれ、礼拝に参加された方もいます」
日本基督教団麻布南部坂教会
牧師 松谷祐二 様(写真左)
「日本基督教団麻布南部坂教会」は、2022年に、ホームページリニューアル。同教会を率いる松谷祐二牧師とフラットコードの二人三脚で作り上げた新しいホームページは信者の皆さまにも喜んでいただけているそうです。ホームページを作り直すにあたりどのように構成を決定したのか、リニューアル後の思いがけない変化など、松谷牧師にお聞きしました。
ホームページを教会運営に生かすために
―コロナ禍での100周年だったそうですが、感染症の流行は教会活動に変化を及ぼしましたか?
教会のメインの活動は日曜日の礼拝で、その際に讃美歌を歌います。全国の教会では歌わずオルガンだけ聞く、小さな声で歌うというように活動を変化させたところもあるようですが、こちらの教会ではほぼ通常通りの進行。マスクはしていただきますが、皆で歌を歌っています。2020年の春から3カ月ほどは、牧師とオルガン奏者だけで礼拝を行ってその様子を録音し、希望者に音源を配布するという方式をとっていました。しかし、コロナ禍ではコミュニケーションが減ったことによるメンタル面の影響も非常に大きかったため、それまで通りの礼拝に戻したのです。久しぶりに皆さんにお会いできたときは、とてもうれしかったですね。
―この度はフラットコードにホームページリニューアルのご相談をいただきましたが、リニューアルを考えた経緯をお聞かせください。
この教会には付属幼稚園があり、教会と幼稚園それぞれ、とても古いホームページがありました。しかし、どちらも古すぎてスマートフォン非対応で非常に見づらく、さらにSSL非対応だったので開こうとすると、「このページは安全なページではありません」と表示が出てしまうという問題がありました。いずれはどうにかしなくてはと思っていたところ、幼稚園の保護者の方からホームページを新しくしたほうがいいのではという声が上がったのです。幼稚園のホームページは卒園生の親御さんがボランティアで作成してくださいましたので、それでは教会のホームページもこの機会にリニューアルしようということになりました。
―数あるWeb制作会社の中から、なぜフラットコードを選んでいただけたのでしょうか。
教会のホームページですから、内容、見せ方を考えたとき、キリスト教を理解してくださる方にお願いしたいと思いました。フラットコード代表の阿部社長は宗教に理解が深く、何よりとても親身になってリニューアルの相談に乗ってくださったので、フラットコードにお任せしようと思いました。
リニューアル後のトップ画面
―リニューアルについて、具体的にどのように話し合われたのですか?
私自身は古いホームページとそれほど違いはなく、内容をもう少しわかりやすくし、初めての人にも見てもらいやすいデザインに変えるという漠然としたイメージしかありませんでした。しかし、阿部社長から「リニューアルするなら、信者以外の人が見たときにも『いいな』と思ってもらえるホームページにしないともったいないですよ」とたくさんのご提案をいただいたのです。かなり早い段階に「こういうのはどうでしょう」と草案を出してくださって、それがとても素晴らしかったので「これ!これでいきましょう」と。妻と一緒に「とてもいい」と盛り上がりました。
―リニューアルに際し、新しく作成した項目について教えてください。
牧師プロフィールのページと、教会の建物を紹介するページを追加しました。プロフィールページは、阿部社長から「顔も含めた牧師の人物像かがわかるページがあったほうがいいのでは」という提案をいただいたのがきっかけです。私自身の情報を赤裸々に掲載しています(笑)。
―カルト宗教や新興宗教が社会問題になっていますが、そういう側面からも宗教関連施設の情報開示は大切だとお考えですか?
宗教2世という言葉が最近生まれています。仏教やキリスト教など多くの宗教があるにも関わらず、特定の宗教を指す言葉に「宗教」という単語が使われている。これは日本人にとって宗教は馴染みが薄く、よくわからないものだという現れだといえます。キリスト教の教会といえども、これまで宗教や教会に縁がなかった人にとっては、警戒心があったり不安に思ったりということも多いかもしれません。ホームページで牧師がどういう人かということを知っていただければ、敷居が低くなって来やすくなるのではないでしょうか。プロフィールページを作ったことで、親近感を持ってもらえるホームページになったと思います。
―教会の建物を紹介するページも、とてもすてきですね。わかりやすく解説されていて楽しく拝見しました。
この教会はヴォーリズという有名な建築家による建築物でして、建築という面でも非常に重要な建物なので、それを紹介するページも作ってはという提案もいただきました。実はヴォーリズ建築を見たいというヴォーリズのファン、建築ファンの方からときどきご連絡をいただくため、そういう側面の情報を求められる方も多いことは実感していました。阿部社長は一級建築士でもあるため、充実した内容になっています。
Webサイトリニューアルの効果
―ホームページをリニューアルしたことで、何か変化はありましたか?
新しくなったホームページを見て来てくださった方もいまして、今ではほぼ毎週礼拝にいらっしゃいます。また、教会に通っている信者の方から、前と比べてどういうことをやっているかがわかりやすくなり、とても良くなったと言っていただきました。さらに、サーバー変更の相談にも乗っていただきました。これまで使っていたサーバーはコストが高いわりにサービスが古いままでしたが、紹介していただいたリーズナブルなサーバーに変えたことで、月額の費用が約4分の1までコストダウンできました。相談してよかったですね。
―ご自身でホームページを更新される機会も多いのだとか。更新作業について教えてください。
翌週の礼拝の予告をホームページに掲載しているのですが、この更新が非常にやりやすくなりました。前のホームページでは直接プログラムをいじって書き換えていたのですが、ごく一部しか書き換えができなかったのです。けれど、新しいホームページになったことで、予告やお知らせが簡単かつ気軽にできるようになりましたし、音声ファイルや画像もアップできます。ブログのようで使いやすいです。
―ホームページをリニューアルして、率直なご感想をお聞かせください。
とても丁寧かつ親身に対応していただきました。対面とオンラインで何度も打ち合わせを重ね、こちらの考えていることをじっくり聞いていただいたり、わからないことは提案してくださったりするので、安心して任せることができました。チームワークも良く信頼できるWeb制作会社さんです。教会をはじめとしたキリスト教関連はもちろん、他の業界の方にもおすすめしたいですね。
PROFILE
日本基督教団麻布南部坂教会様
ドイツ系アメリカ人の宣教師により1920年に設立された日本基督教団の長老派に属するプロテスタントの教会。広尾駅すぐの有栖川宮記念公園の隣にあり、2022年に100周年を迎えた。会堂は有名な建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによる設計。
所在地:東京都港区
プロジェクトの概要
従来のWebサイトは、最小限のページかつ一昔前のデザインで、必要とされている情報を伝えていない課題があった。併せて、スマートフォン対応やSSLも未導入であった。宗教法人だからこその情報開示のニーズも高まる中、フラットコードにリニューアルを依頼。新サイトのリリース後は礼拝の新しい出席者も与えられ、信者以外にも訴求するメディアとして役立っている。
導入サービス
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・技術サポート